2017年10月15日 (日)

魔術破りのリベンジ・マギア1. 極東術士の学園攻略 子子子子子子子著 HJ文庫

久々にライトノベルを手にとってみたのが本作品。
二十世紀初頭のアメリカを舞台にした 陰陽道と西洋魔術のバトルアクションです。
キャラクター造形はライトノベル読者にとって馴染みやすい設定を取り入れつつ、作者の持つ陰陽道・西洋魔術に関する膨大な知識を駆使した作風に大変感心しました。


『陰陽道と西洋魔術が対決するとどうなるか?』が作品のキモとなっているが、キャラクターも実に特徴的。設定は基本をおさえているものの、会話がぶっとんでいるのです。
 現代の若者言葉、ネットネタ用語がばんばん使われているという! 二十世紀初頭、今から100年ほど前なのでありえません。だが、しかしその会話によって登場人物が実に活き活きとしているのです。
 会話に関して自分は『作中の会話は洋画の日本語吹き替えのように意訳されている』と受け止めました。
 洋画を日本語化する際、英語等をそのままそっくり訳しても理解できない場合があります。特にジョークやことわざが海外独特のものだと日本人にはさっぱりという例は多く存在します。
 もし、本作品が忠実に100年前の言葉でしか会話を表現しないようであればキャラクターの魅力もどうなっていたか? 当時の言葉を忠実に描く作品もありますが、エンターティメントであれば現代の言葉にするのもありなのではと感じました。


 本作品は日本が『大和皇国』と称されているので、我々の世界とは別の世界だから言葉遣いも違って当たり前ということかもしれませんが。


 普段のくだけた会話とはうって変わって呪文、詠唱の場面では忠実(だと思います。その関連に詳しくないのですみません)に唱えるのでそのギャップもなかなかのものです。
 呪文等を調べるのは大変に骨が折れる作業でしょう。作者の取材意欲には驚かされます。


 2巻も発売されているのでそちらも楽しみです。

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2013年6月11日 (火)

ウルトラマンが泣いている 円谷プロの失敗  円谷英明著

発売日が6月18日なのでまだ読んでいませんが、なんだか気になるタイトルの本です。
講談社現代新書として出版されるようです。
目次は以下のようになっていました。

第1章 円谷プロの「不幸」

第2章 テレビから「消えた」理由

第3章 厚かった「海外進出」の壁

第4章 円谷プロ「最大の失敗」

第5章 難敵は「玩具優先主義」

第6章 円谷商法「破綻の恐怖」

第7章 ウルトラマンが泣いている

おわりにー祖父・円谷英二が残した日記

と、いうような目次が紹介されていました。 
円谷プロは何度か他の企業の子会社になるニュースを聞いていたので経営状況がどうなっているのか心配だったんですが・・・。
その辺のことも語られたりするのでしょうか。発売されたら読んでみようと思います。

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2013年5月 2日 (木)

冴えない彼女の育て方 2  丸戸史明著  富士見書房

また少し積ん読が減ってきました。
内容についてふれるのでネタバレされてもいいという方は続きをどうぞ。

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2013年1月29日 (火)

冴えない彼女の育て方   丸戸史明 著  富士見書房   

まだ読み終えてなくて積んでいた本の中から選んでみました。

漫画やライトノベルでは、運動能力や学校の成績や見た目が平均的であまり特徴の無い男性主人公が登場することがありますが、メインヒロインでほとんど特徴が無く目立たないパターンはあまりないような気がします。(ゲームあたりだといないことはないのですが。今思い出しましたが漫画では「ゆるゆり」の赤座あかりがいますね。でも彼女は何気にスペックは高いらしいです。目立たないだけで…)
この作品では他の女性キャラたちが見た目と能力が完璧超人なみに優れているので、お話にするのは大変じゃないかと読んでいる途中で思ったのですけどその辺は杞憂に終わり、楽しく読めました。
ごく普通の少女のまわりに強烈なキャラクターを配置するとかえって普通さが際立つみたいです。石膏像をデッサンするときに、背景を木炭や鉛筆でしつこいくらい黒く描くことで白い石膏像を目立たせるようなそんな感じでしょうか。

作品中では有名なギャルゲーが登場するのだけれど、中高生はわかるかな…と思いました。しかも第1作目なので、かなり昔のゲームです。
ギャルゲーの古典ともいえるものなので、ネットで調べてみて知識として蓄えておいて損はしないと思いますが。

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2013年1月24日 (木)

魔法少女まどか★マギカ 上   著者 一肇   ニトロプラス

2011年の8月に購入したのに、ようやく読み終わりました。
昔に購入した本の多くが積ん読状態なので、新しく本を買うのはなるべくおさえて部屋にある本をどんどん読んでいきたいと考えています。

ニトロプラスから発行された小説版は、まどかの一人称によって語られる形式になっていて、彼女の心情がテレビ版・映画版に比べるとさらによくわかるようになっています。
「魔法少女」をキーワードとしてストーリーはテンポ良く進んでいくのですが、その合間合間にはまどかが友達とのつきあい方に悩んだり、自分には何も取り柄がないと自己嫌悪に陥ったりするエピソードが織り込まれています。
文章はあまり難しい表現が使われていなくて、女の子が使うような言い回しが多く、なんだか女の子の書いた日記をのぞき見しているような気分になります。
映画のノベライズを小中学生向けにアレンジしているような雰囲気も感じました。なんか児童書コーナーに置いてあっても不思議でないくらい小さい子でも読めそうな気がします。

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2013年1月20日 (日)

虐殺器官  伊藤計劃著 ハヤカワ文庫JA 早川書房

前から気になっていた本で、文庫版で読んでみました。

文庫の帯では、宮部みゆきさん・小島秀夫さん・伊坂幸太郎さんたちによるベタ褒めのコメントが寄せられています。しかも帯がとてもでかい。
実際に読んでみると、なんでここまで賞賛されているのかはとても納得できます。
自分は軍事関係の話は軍事知識が圧倒的に低いので、読むのに相当苦労するのではないかと思っていたのですがそんな自分でも読み終えられました。
内容はハードなのだけれど、主人公の一人称で書かれる文章がソフトで読みやすいのです。
現代にはないハイテク兵器も出てきますが説明がわかりやすい。
作品のテーマや背景、登場人物や国が抱える問題点が全て理解できたわけではありませんが、読み終えた後はいろいろと考えさせられます。本作は大変話題になったのでもうすでにいろいろと語られ、優れた評論もあるので難しいことはそちらにゆずります。

大森望さんによる解説で著者についていろいろ語られていますが、正直泣けます。そして、伊藤さんの原稿執筆速度の異様な速さに驚かされます。健康状態が決して良いとは言えないのに…。
もう一つ驚いたのは「虐殺器官」は第7回小松左京賞の最終候補に残り受賞には至らなかったこと。さらに最終候補に残ったもう一人の方は芥川賞作家の円城塔さん。このお二人がいても第七回は「受賞作なし」との結果になったそうです。
どんだけハードルが高いんだ小松左京賞…。

解説でも紹介されていますが、この作品にはいろいろと「小ネタ」が仕組まれています。
元ネタを知っている人は楽しめると思います。ゲーム・映画・伝説のテレビ番組からといろんなネタが詰まっています。
多分、どこかに小ネタ解説集みたいなものがあると思うのでチェックしてみるといいかもしれません。

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2012年10月 5日 (金)

図解ガンファイト 大波篤司著  新紀元社

資料として購入しました。
わからないことはインターネットで調べればいいのだけれど、情報発信者がどんな人か不明だったリ、情報が正確でなかったりすることがあります。
本の場合は著作者がどんな人かがわかるので書いてある内容はある程度判断できるし、気になったページには付箋をつけるといったこともできます。
検索機能が発達した現在でも、調べものをする時に本を利用するのはまだまだ有効のようです。専門家に話を聞いたり、現地取材が一番いいのでしょうけど。

この本は、銃の仕組みから種類そして扱い方が一項目につき2ページで書かれています。
私は銃について疎いので、最初の項目から感心しながら読みました。読み終わったら1時間過ぎていたのですが、「あれ、もうこんなに時間経ったの!」と驚いたぐらい。こんなにも夢中で読書したのは久しぶりです。
漫画や有名映画を用いた例があるのでわかりやすかったこともあり、読みやすかったです。

アメリカ人は普通の人でも銃に触れる機会があるので、映画での銃の扱い方の嘘や本当もすぐにわかるだろうなと本書を読んでいてなんとなく感じました。
面白ければ細かいことは気にしなさそうなイメージもありますが。

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2012年2月 2日 (木)

魍魎の匣と寧々さん

講談社より「赤毛のアン」、「ぼくのメジャースプーン」、「魍魎の匣」のNEWラブプラス オリジナルカバー版が発売されるそうです。
魍魎の匣は百鬼夜行シリーズの中でも大変好きな作品です。
まさかラブプラスとのコラボで寧々さんが京極先生の本の表紙に登場するなんて考えもしませんでしたよ。
魍魎の匣の文庫版はすでに持っているのだけれど、寧々さん版の表紙が実にいい感じなのでこちらも欲しいですね。
定価は1140円(税込)か…さすがぶ厚いだけあるな。

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2011年12月 8日 (木)

死ねばいいのに  京極夏彦著   電子書籍版

衝撃的なタイトルの小説です。
京極先生は時代物の他に現代を舞台にした話もいろいろ書かれています。
本作もその現代物。

殺されてしまった女の知り合いだと名乗る青年が、関係者の元を訪ね女について
聞いて回るのですがそこから浮かび上がった女の姿とはーーという感じのお話。
「俺、馬鹿だから」といいながらも関係者にたいしての鋭い指摘には目を見張るものがあります。
そして関係者にあびせられる青年の決め言葉。

本作は、今まで読んだ京極作品と比べると大変読みやすくなっています。
青年の言葉などはモデルがいるのかと思うほど生き生きとしていて、作品
に没頭しました。

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2011年10月19日 (水)

後巷説百物語 京極夏彦著

文庫版をようやく読み終えました。
巷説百物語シリーズ第三弾であり、第130回直木賞を受賞した作品です。
シリーズを追うごとに本の厚さは増していき、今回は約800ページ…ほんとに厚い。
当然ながらこれまでのシリーズの中で一番時間をかけて読みました。
内容についてはこれから読まれる方の為に伏せておきますが、面白さは保障できます。
京極先生の本の魅力に、実はこのページ数の多さも関係あるのではないか思ったりします。
夢中になって読んでそれが読み終わったときになんともいえない達成感が訪れるのです。高い山の山頂に達したような感じ。
そしてあらためて本を手にしてページの厚さを眺める時…それは山頂から眼下に広がる風景を見るのに似ている気がします。

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